半分は嘘
大丈夫と 言いし君の 半分は嘘 大丈夫と 答えし我の 半分も嘘
珈琲の 余韻残れる 唇に 触れた小指の 冷たさは秋
あてのない 舟旅ならば 月の夜 櫂を流して ほどく黒髪
履き慣れぬ ガラスの靴を 脱ぎ捨てて 発車間際の 終電に乗る
欲しいのは 龍宮城の玉手箱 今まではみな 夢だったのねと 白髪婆が言う
大丈夫と 言いし君の 半分は嘘 大丈夫と 答えし我の 半分も嘘
珈琲の 余韻残れる 唇に 触れた小指の 冷たさは秋
あてのない 舟旅ならば 月の夜 櫂を流して ほどく黒髪
履き慣れぬ ガラスの靴を 脱ぎ捨てて 発車間際の 終電に乗る
欲しいのは 龍宮城の玉手箱 今まではみな 夢だったのねと 白髪婆が言う