伝えたい言葉なんてない

昔詠んだ歌、今詠む歌

笑わば笑え

 

憎しみを こねて丸めた 泥団子 呑み込み過ぎて お腹いっぱい

それだけで 剣にもなれば 罪も産む 脳天気という おそろしきもの

目を瞑り 耳を塞ぎて生きてゆく 視野の狭さを 笑わば笑え

折々の 花の清しは誰も詠む 吾は胸張り 吾の毒詠む

三十一(みそひと)の文字は 鎮痛剤なりて 痛み無き人の要はわからぬ