大丈夫と 言いし君の 半分は嘘 大丈夫と 答えし我の 半分も嘘 珈琲の 余韻残れる 唇に 触れた小指の 冷たさは秋 あてのない 舟旅ならば 月の夜 櫂を流して ほどく黒髪 履き慣れぬ ガラスの靴を 脱ぎ捨てて 発車間際の 終電に乗る 欲しいのは 龍宮城の玉手箱 …
次を剥いたらリコウが出てくるかと玉ねぎのようにバカの皮を剥く 鬼になったあとひとつ息を吐いて鏡に向かう紅筆の先から女が入ってくる めちゃくちゃに壊れてしまいたいと思う一方で堅固な鎧を着る
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