伝えたい言葉なんてない

昔詠んだ歌、今詠む歌

きっといる神さま

 

ふるさとの 訛りかと思い 振り向いた 画面の中に フランス語聴く

一体の 亡骸の上に 降り積もる 報じきれない かなしみの数

新米を 美味いと思う その朝に 閉ざす命を知らぬ無惨さ

通り過ぐ 社(やしろ)の前で手を合わせ つい口に出た 南無阿弥陀仏

友からの 病気平癒の御守りの 郵便切手にも きっといる神さま